貫入とクラック(ひび)のコンビネーションが、
絶妙な風合いを醸し出す、
貫入 crack finish potに、
フィカス・ペティオラリスを仕立てました。
pot表面には、貫入とクラックが程よく入り、
とても深みのある表情をたたえています。
ペティオラリスは、ウンベラータと同じフィカス属の観葉植物。
流通は少ない種類です。
葉の厚みはウンベラータよりは厚く、
ベンガレンシスよりは、薄い感じで、
葉脈がくっきり出るところは、ベンガレンシスに似ています。
一般に、葉脈が赤くなるところが、
一番のアピールポイントとされていますが、
葉脈を赤くするには、かなり強めの光が必要で、
また、室内環境では、その赤みが弱まる傾向にあるようで、
アピールポイントとしては、やや弱いかもしれません。
しかし、ウンベラータに近いハート型のような葉の形や、
少しくしゅっとなる葉の縁のニュアンス、
くっきりした葉脈の美しさ、
また、パキラなどと同じように基部がぷっくり膨らむ性質もあり、
(挿し木苗は除きます)
それだけでも、とても魅力的な観葉植物です。
管理の仕方も、ウンベラータとベンガレンシスの中間的なイメージでよく、
特に気難しいようなところはありません。
こちらは、底穴のないポットにセラミス植えなので、
そのままお水やりができます。
セラミス表面は、白い化粧石で化粧しています。
⇒貫入crack finish potについて詳しくはこちら
セラミスは、底穴のない容器専用に開発されたドイツ製の高級用土で、
吸水性、保水性、通気性に優れているのが特徴です。
セラミスの登場で、底穴のない容器での植物の育成が、より身近になりました。
セラミスはその多孔質な構造から、自重の100%以上の水を吸収保持することができ、
植物は必要なときに必要なぶんだけ、セラミスから水を吸収することができます。
すみやかで豊富な水の吸収力は、水やりの水が過度に溜まるのを防止し、
根への通気性を確保します。
土植えと比べると、
「1回の水やりの量は少なめで、水やりの間隔は長め」
というのが、セラミス植えの水やりの大まかなイメージです。
水やりのタイミングは、セラミスの色で判断します。
セラミスが水を含んでいるときは、濃いレンガ色をしていますが、
水がなくなってくると、色が白っぽく薄くなってきます。
「セラミスが白くなったら水やり」(容器の5分の1程度)
が基本ですが、植物の種類や季節に応じて、
さらにタイミングを微調整するのがベストです。
詳しくは、育て方カードに記載しています。
また、セラミスは、底穴のない鉢・花器で、そのまま育てることができるので、
水やり後の鉢皿にたまった水の処理や、鉢皿からの水こぼれなどの心配がいらず、
見た目上も、よりスッキリまとめることができるのも、
セラミス植えの大きな利点のひとつです。